2007年8月30日木曜日

散髪屋の嘆き

 行きつけの近所の散髪屋の老夫婦が最近客が少ないと嘆いていた。確かに以前だと待たされることもあったが、この1年くらいは待たされたことがない。人口はまだ減り始めたばかりなので、そのせいではない。そこでネットで調べてみた。

 近年若年層の男性が美容院へ通う傾向が年々強くなっており、理容店離れの影響がよりいっそう深刻になっている。さらに業界内でも最近では2000円台、1000円台といった低料金を売り物にしたチェーン店の進出が目覚ましく、不況の時代に合った形で需要を大きく伸ばしている点が特徴的である、ということのようだ。
 つまりヘアスタイルに関心のある若年男性は美容院に行き、ヘアスタイルに関心のない中年層はカットだけの格安店に行き、結局近所の高齢者が中心ということで客が減ったということなのだろう。

 1000円の理髪店をマスコミは格安理髪店と呼んでいるが、格安だけではなく確実に10分を保証したところが成功している理由と考える人もいる。カットの時間は7分、髪の毛は洗わない。刈った髪の毛を掃除機のようなエアウォッシャーで吸い取ってパパッと髪の毛を整えて10分。入口には空き状況を知らせるランプがついていて、青ランプのときに行けば待ち時間もなく、10分で理髪してもらえる。また、男性だけでなく女性客もけっこういるらしい。

 私が行っている散髪屋は3500円で洗髪、顔剃り、肩のマッサージなどをして40分くらいかかる。洗髪、顔剃りは自分で毎日しているわけだから、別にしてもらわなくてもよいがセット料金なのでしてもらっているわけだ。行きつけの散髪屋には申し訳ないが近くに1000円の店ができたら行ってしまうかも知れない。でも、散髪してもらいながらウトウト居眠りするのは気持ちが良いものなのだが、10分の格安店では居眠りできないなあ。行きつけの散髪屋は後継者もいないようなので、廃業したら自転車で駅前の格安店に行くことになるかな。

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