2008年11月27日木曜日

赤面総理

 漫画ばかり読んで、ちゃんとした本を読んでいないと漢字を読み間違って恥をかくという反面教師を務めたのが総理大臣というのは、なんとも情けないことである。しかし現総理は国内に恥をさらしただけである。
 しかし、この人は違う。


 この人は、最低の大統領の一人に数えられることが確実なブッシュ氏の歓心を買うために、プレスリーのものまねをして、国際的に恥をさらした。

2008年11月16日日曜日

マタンゴ



 新聞の科学欄でキノコは植物よりも動物に近いという記事を読んで、子供のときに観た映画「マタンゴ」を思い出した。「マタンゴ」は1963年公開されたホラー映画である。7人の若者が乗った豪華ヨット「あほうどり号」が遭難し、無人島に流れ着く。しかし、そこはキノコを食べるとキノコ人間「マタンゴ」になってしまうという恐怖の島だった。同時上映作品はヨットレースに興じる若者の青春を明るく描いた「ハワイの若大将」であった。

 今調べてみると、この映画はなかなか深い映画であったようだ。英国の作家、ウィリアム・H・ホジスンの「夜の声」という小説が原作とのこと。この映画は食料を奪い合ったり、女性を巡って争ったり、理性的に協力しようと見せかけて自分だけ助かろうとしたりする、そんな自分だけしか考えない恐い人間たちを描いた作品だったらしい。

 子供のときはただ怖いだけで、人間のエゴを描いた映画であるとは分からなかった。

2008年11月13日木曜日

最近の「新型インフルエンザ」情報

 これまでは新型インフルエンザに変化するのはH5N1型と言われていた。それが最近はH5N1型が新型インフルエンザになる可能性は低い、H2やH7、H9の方が可能性が高いのではないかとの意見が強くなっているらしい。
 H5N1は高病原性であり致死率が高いため、これが新型インフルエンザになれば、日本では最悪の場合、第2次世界大戦の犠牲者を上回る死者が出るという見方もあった。病原性の低いウイルスが新型インフルエンザになるのであれば、一安心である。

 H5N1から作られたプレパンデミックワクチンはどうやら接種する必要はなさそうだ。日本のプレパンデミックワクチンは全粒子ワクチンといって、不活化したウイルスが丸ごと含まれていて、副作用が強いらしい。スプリット型というウイルス原株から必要なタンパク質だけを抽出したワクチンの方が安全性が高い。

 また抗原原罪説というのがある。プレパンデミックワクチンに使われているH5N1株のひとつにベトナム株があるが、ベトナム株で免疫を獲得した場合、新型インフルエンザがH5N1でベトナム株に近い抗原性だと、新型インフルエンザのワクチンを接種した場合ブースター効果が期待できるが、大幅に変異していればワクチンを接種してもベトナム株に対する抗体のみが上昇して、肝心の新型インフルエンザに対する抗体が上昇しないといったことがおこり、プレパンデミックワクチンを接種したことがマイナスに働く危険性があるらしい。

2008年11月9日日曜日

市民オペラ


 私の住んでいるところは市民オペラが盛んな都市だと聞いていたが、これまで観たことはなかった。今日、市民オペラの「ドン・ジョバンニ」を観て来た。「ドン・ジョバンニ」自体は好きなオペラで、地獄からの死者から求められた懺悔を敢然と拒否して、地獄に落ちてしまう悪のヒーローぶりが良い。
 市民オペラといってもイタリアからMaurizio ARENAというオペラ指揮者を招聘して公演を行うのだから、なかなか本格的である。この指揮者のことはまったく知らなかったが、HMVで調べるとちゃんと指揮したオペラのCDも出ているので、オペラの世界では知られた人なのだろう。
 演出も良かったと思う。歌手の中ではレポレッロ役の人が良いと思ったが、パンフレットでみるとソウル在住のSHIN Gumhoという人だった。カーテンコールでもこの人への拍手が一番多かった。
 これまで市民オペラというものを軽視していたが、認識を改めることになった。これからはちょくちょく観にいこう、なにしろ料金が安いからね。