2009年1月27日火曜日

モーツァルトの誕生日

 今日、1月27日はモーツァルトの誕生日なのか。

 今日はなぜか頭がぼーとして、倦怠感がある。これで明日熱が出ればインフルエンザかも知れない。

 こういうときはモーツァルトのピアノソナタを聴こう。自然にすーと心の中に入ってくる。これがベートーヴェンだと脳を経由して心に入ってくるという感じになる。あ、心は脳が作った幻だなんて議論はなし。

 ピアニストのブレンデルの言った「モーツァルトのピアノ独奏曲は、子供には易しすぎ、大人には難しすぎる」という言葉がモーツァルトのピアノ曲の魅力を表している。

2009年1月18日日曜日

ワクチンが効いていない

 今年のインフルエンザワクチンは昨年に続いて、あまり効かないのではないか。


 以下は読売新聞のサイトから

 東京都は17日、町田市内の「鶴川サナトリウム病院」(日野研一郎院長)で、入院患者と職員の計101人がインフルエンザに集団感染し、77~100歳の女性患者3人が死亡した、と発表した。死亡した3人はいずれもA型インフルエンザだった。
 発表などによると、同病院には高齢の認知症患者を中心に448人(17日現在)が入院、職員335人が勤務しており、今月3日、女性職員(24)が最初に発症。6日に患者4人が発症した。その後、感染者が増え続け、肺炎を併発した85歳と100歳の女性患者2人が11日夜に死亡。16日にも77歳の女性患者が亡くなった。
 同病院の入院患者の平均年齢は83歳。インフルエンザワクチンの接種率は入院患者が約89%、職員が約92%で、都は「接種率は比較的高い」としている。


 これだけワクチンの接種率が高いのに集団感染を起こすというのは、ワクチンの有効率が低いということだ。インフルエンザワクチンの有効率は低い年は30%、高い年は70%と言われている。昨シーズンは30%程度の低い有効率で、私の子供2人がワクチンを打っているのにインフルエンザにかかってしまった。

 やがて新型インフルエンザが発生し、そのワクチンができるわけだが、もし30%程度の有効率しかなければ流行を抑えられない。70%以上の有効率を期待したいが、こればかりはその時になってみないと分からない。せめて新型インフルエンザの病原性が低いことをを祈ろう。

2009年1月12日月曜日

IT'S A BEAUTIFUL DAY


 IT'S A BEAUTIFUL DAYのファーストアルバム、青春の音楽だと思う。

 高校時代、ウェストコーストのロックが好きな友人がいた。彼はウェストコーストでも少しマイナーなバンドのファンだった。Moby GrapeとかIT'S A BEAUTIFUL DAYとか。ウェストコーストの音は軽やかで明るく少しサイケデリックである。私はもっと重く暗いロックが好きだったので、彼の分野のロックは聴かなかった。ただ、IT'S A BEAUTIFUL DAYの美しいアルバムジャケットは印象に残っていた。

 ときどきロックが聴きたくなることがあり、そういう時に昔購入しなかったアルバムがCDで発売されていないか探したりするのだが、IT'S A BEAUTIFUL DAYはなかった。しかし、このたび紙ジャケットでCDとして発売されたので購入した。

 その当時のロックでもローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンやエマーソン・レイク・アンド・パーマーなど聴いても青春は感じない。やはりウェストコーストの音が青春を感じさせる音なのだろう。ジャズでもウェストコーストのジャズはさわやかだもんね。

 ビートルズは別にして、当時ニューロックとかアートロックとか言われていたロックで最初に好きになったのはシカゴだった。でも、もう長い間シカゴは聴いていない。シカゴはブラスロックとも呼ばれていて、その分野ではブラッド・スウェット・アンド・ティアーズが先輩になる。ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズはLP以外にCDも持っていて、今でも聴くことはある。どうしてシカゴは聴かないのか、ひとつにはLPしか持っておらずレコードプレーヤーで聴くのが面倒だということもあるが、シカゴはその後も延々と続いて、当初とはまったく違うバンドになってしまい、私の範疇から出てしまったということが大きいと思う。

 さて、次にロックが聴きたくなったときはMoby GrapeのWowでも購入しようか。

2009年1月11日日曜日

マリアンヌ・フェイスフル

 マリアンヌ・フェイスフルというイギリスの歌手を知ったのは、クルト・ヴァイル(ワイル)のCDを調べているときだった。彼女はヴァイルの歌曲を歌ったCDを2枚出している。

 波瀾万丈の人生だったようだ。1964年ローリング・ストーンズに見出されアイドル歌手としてデビューし成功を収めたが、ヤク中、アル中、自殺未遂、恋人だったミック・ジャガーとも破局、どん底まで落ちたが、這い上がった。かつての美しい声は失われ、しわがれ声になってしまった。

 復帰後にヴァイルを歌ったわけだが、こういう人にはヴァイルは合うかも知れない。アンネ・ゾフィー・フォン・オッターもヴァイルの歌曲を歌っているが、オッターには合わないなあ。オッターは知的で上品な雰囲気の女性である(雰囲気だけでなく中身もそうだと思う)。こういう人がヴァイルを歌っても何か無理を感じてしまう。オッターがカルメンを演じたDVDを持っているが、これもオッターには合っていなかった。「バラの騎士」のオクタヴィアンのような高貴な役だとぴったりなのに。オッターという人はいろいろやりたい人らしく、エルヴィス・コステロとのデュエットアルバムも出している。これはまずまずだったが、でもポップスよりもクラシックの曲を歌っているオッターの方が好きだ。またスウェーデン出身ということでスウェーデンのグループ「アバ」の歌を歌ったCDも出しているようだ。

 ヴァイルの「七つの大罪」を歌ったフェイスフルのCDが欲しくてHMV、アマゾンと調べたが、売っていなかった。ただ、その過程で彼女の「BLAZING AWAY」というライヴアルバムがアマゾンで690円と格安で売られているのを知り、即購入。なるほど、かつてアイドル歌手だったとは思えないアクの強さだ。このアルバム、バックバンドがかなりいいし、ロックの名盤のひとつに数えられるだろう。ピーター・バラカンは彼女が79年に出した「BROKEN ENGLISH」というアルバムのあまりの毒気に拒否反応を起こしたらしい。こわいもの見たさ(聴きたさ)でその内「BROKEN ENGLISH」も買ってみるかな。

 結局、フェイスフルの「七つの大罪」はTOWER RECORDで販売していたので注文した。まだ届いていない。

2009年1月5日月曜日

音楽配信の思わぬメリット

 ありゃりゃ、HMVのポイントが切り下げになるんだな。これまではのポイントは5%の値引きに相当していたが、それが1%相当と大幅な切り下げになる。ネットによる音楽配信に押されて、CDの売り上げは世界的に減っており、HMVも苦しいのだろう。CD販売だけでなく最近は本の販売にも力を入れているしね。私はHMVのネットショップでほとんどのCDを買っており、つぶれてしまったら困るのでポイント切り下げは甘受するしかない。

 音楽配信は圧縮音源が中心なのでCDよりも音が悪く、またパソコンに取り込むようになるので、クラシックの分野ではまだまだ普及していない。しかし、音楽配信を見直すようなことがあった。

 ゲオルギューの1994年コヴェント・ガーデンの「椿姫」のDVDは持っているが、CDは廃盤になっており入手できなかった。もしやと思い、iTunes Storeで検索すると廃盤になったこのCDが配信されていた。2枚組みに相当する音源で3000円と高くはない。早速購入した。メインのオーディオ装置とは別にデスクトップでPCオーディオをしているので、そのPC内に記録し聴いてみると、この装置で聴く限りは音はまずまずだ。音楽配信のメリットがこういうところにもあったのだなあと感心した。

 楽団自体が音源を配信するところも出てきており、そうするとこれまで商業ベースに乗らずに、CDとして発売されることがなかった音源が配信されるようになっていくのだろう。音の品質さえ良ければネットを通じた配信が中心になる日が来るのだろう。今でもLPレコードなどのアナログ・レコードに根強いファンがいて、いまだにLPレコードの新譜が出ているくらいだから、CDも消滅することはないだろうし消滅してもらいたくはない。

2009年1月4日日曜日

タミフル耐性ウイルス

 タミフル耐性のA/H1N1(ソ連型)インフルエンザウイルスが世界規模で急速に広がっている。日本では鳥取県が突出して耐性ウイルスが多いが、その他の地方ではまだ危惧するほどではない。

 2007年の11月ころから、ヨーロッパを中心に広がってきたようだ。2008年10月の時点でヨーロッパの大半の国で耐性ウイルスが50%を超えている。南アフリカ、セネガルでは100%、オーストラリアで80%が耐性であった。この耐性ウイルスはタミフルが効きにくいといった程度ではなく、まったく効かないほどの耐性を持っている。

 これまでタミフルを使うことによって(薬剤の選択圧)で耐性ウイルスが出ることはあったが、そのウイルスは感染力が弱く問題にはならなかった。しかし、今広がっている耐性ウイルスは突然変異で自然発生したものと考えられており(南アフリカやセネガルなどではタミフルは使われていない)、感染力が強い。数年で世界のAソ連型インフルエンザはタミフル無効株が主流となると言われている。

 今年はまだタミフルは使えるにしても、来年以降はタミフルを使っても効かないケースが多くなるだろう。インフルエンザの迅速診断キットはA型とB型の区別はできるがAソ連型とA香港型の区別はできない。検査でB型に出た場合しかタミフルは使えなくなるだろう。しかも、B型はタミフルよりももう一つの抗インフルエンザ薬であるリレンザの方がよく効く。そうするとタミフルの出番はほとんどなくなる。ただ、リレンザは吸入薬であり、幼児など吸入がうまくできない人には使えない。タミフルに変わる経口の新薬の登場が期待される。

 どの型が新型インフルエンザになるか不明だが、今のところ新型インフルエンザにはタミフルは有効であろうと考えられており、新型インフルエンザに対する薬剤の備蓄もタミフルが中心となっている。タミフルはこの数年の内に、通常のインフルエンザに対しては使われなくなり、新型インフルエンザ用の薬剤という位置づけになるのかも知れない。