2007年8月28日火曜日

サプリメント(胎盤療法その5)

 サプリメントとしての胎盤療法は内服や美容液・化粧水などの化粧品があるが、その効果を証明するデータはない。以下は国立健康・栄養研究所の「健康食品の安全性・有効性情報」からの転載である。


 プラセンタは哺乳類の胎盤で、母体の子宮内腔に形成され母体と胎児の臍帯を連絡する器官である。胎児へ酸素や生育に必要な栄養素を供給したり、母体へ老廃物をわたす機能のほかに、造血、タンパク質合成、ホルモン分泌なども行う。胎盤を食用とする習慣は古くから各地でみられる。これは元来動物が出産の痕跡を消し母体の回復を早めるために自らの胎盤を食べることに由来するようである。健康食品の素材としてはウシ、ブタ、ヒツジの胎盤があるが、最近利用されているのはブタ由来の胎盤が殆どである。俗に、「更年期障害によい」「冷え性によい」「貧血によい」「美容によい」「強壮・強精によい」などと言われている。ヒトにおける安全性・有効性については調べた文献に十分なデータが見当たらない。アレルギー、薬剤性肝障害を起こした事例が報告されている。



 プラセンタというから抵抗がないのかも知れないが、胎盤を飲んだり、顔にぬったりと考えると、これは少々気持ち悪い。 サプリメントはまず安全性を第一に考えるべきであろう。胎盤を使ったサプリメントは感染の危険性を否定しきれない。

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