2007年8月12日日曜日

ブルックナー

ブルックナーの音楽は宇宙に向かってそびえたつ大伽藍と言われる。でもその大伽藍の中はからっぽで、ひとっこひとりいない。

 最初からブルックナーが嫌いだったわけではない。クラシックを聴き始めたときはよくブルックナーを聴いていた。それがいつ頃からか、面白くなくなった。音楽というよりも「音響」に感じられて、聴き始めはよいがすぐにあきてしまう、もう結構です、もう十分ですという気持ちになる。ブルックナーの曲は音楽的感情が希薄なのだ。人間が感じられないのだ。人間の喜怒哀楽がないのだ。もちろんブルックナーは人間を表現するために作曲したわけではなく神に捧げるために作曲したわけだから、音楽的感情が希薄というのは当然のことなのだが。
 ブルックナーの良さが分かるときが果たして来るだろうか。

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