2008年10月30日木曜日

経済危機プラス1

 今の金融危機の後、深刻な不況が来ると言われている。米国経済の復活までは早くて5年遅くて10年かかるそうだ。

 田原総一郎氏などは世界恐慌の状態だと言っているが、彼は政治評論家ではあっても経済は専門外だ。経済専門家の中で世界恐慌の状態だと言っている人はまだいないと思う。だがこの不況に何か加わると本当に世界恐慌になるかも知れない。そのプラス1は新型インフルエンザであってもおかしくない。

 新型インフルエンザは今後数年間の内に必ず出現すると、インフルエンザの専門家は言っている。高病原性の新型インフルエンザのパンデミックが起こると、かなりの犠牲者が出る。日本では第2次世界大戦の犠牲者数を上回る可能性もあると言われている。そしてそれは当然世界経済に大きな打撃を与えることになる。世界恐慌になるだろう。

 専門家の予想がはずれて高病原性の新型インフルエンザが発生しないことを祈るしかない。

2008年10月24日金曜日

コバケン2

 昨日の小林研一郎のコンサートで、楽章の始まりと終わりにいちいち楽団員に向かってお辞儀をし、またアンコールの前に聴衆へのお礼とともに「東京都交響楽団の音に私は大変感動しました」と言う姿をみて、謙虚な人だなと思った。この人は「炎のコバケン」と呼ばれているということは知っていたので、もっと過激な人かと思っていた。

 小林研一郎という人をもっと知ろうと思い、wikipediaや彼のホームページを見た。ホームページには「炎のコバケン・小林研一郎」と出ていた。むむ、「炎のコバケン」は自称だったのか。

 wikipediaには次のような少し意地の悪い記事が載っていた。
 小林が指揮する演奏会では、終演時に客席に話しかけて挨拶をすることがしばしばある。外国のオーケストラの日本公演では、「皆様お立ちになって拍手をお願いします」と言うこともあるが、日本語のわからない外国人にとってはスタンディングオベーションが自然に起きたように見え、「コバヤシの人気は凄い」と尊敬を集める結果となっている 。

 どうも昨日のコンサートの時に思った「謙虚な人」というイメージと合わないぞ。うーむ、自己演出に長けた人なのか。

2008年10月23日木曜日

コバケン

 今夜、コバケンこと指揮者小林研一郎と東京都交響楽団の演奏を聴いてきた。

 チャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーゲン」の中の「ポロネーズ」、ピアニストに小川典子を迎えてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、そしてチャイコフスキーの交響曲第5番、アンコールにブラームスのハンガリー舞曲第1番というプログラムだった。

 私にとってラフマニノフの協奏曲や交響曲はどうも曲の流れがつかめず、全体像がよく分からない。今日の午後は時間があったので、CDでピアノ協奏曲2番を聴いたが、ロアルド・ダールの短編集「あなたに似た人」を読みながら聴いたので結局予習にならなかった。コンサートではピアノを弾きまくる小川典子さんは印象に残ったが、やっぱりよく分からない曲だなあ。

 チャイコフスキーの5番は分かりやすい曲である。しかし、私はチャイコフスキーの大げさなところが少々にがてなのである。この曲は最後がおおいに盛り上がって終わる。CDで聴くとわざとらしいと思うのだが、今日のコンサートでの盛り上がりには、さすがに感動した。でもこれでこの曲が好きになったかというと、やっぱりあまり好きではない。 

2008年10月19日日曜日

近視手術

 私は強い近視である。昨日近視手術が可能かどうか検査を受けた。

 その結果、角膜がうすく(500μmだったか)、近視が強いためレーザーで削る角膜の量が多くなるため、残る角膜がかなりうすくなる。手術そのものは可能であるが、1回の手術で目標とする視力が得られなかった場合、通常は追加手術するが、その追加手術ができないので、すすめられないということだった。

 年齢相応の軽い白内障があるので、将来白内障手術を受けるとき、現在はまだ普及していないが、多焦点眼内レンズというのを入れてもらえば、コンタクトレンズや眼鏡をふだんは使わずにすむようになるので、その方法が一番良いだろうと言われた。

2008年10月13日月曜日

抗インフルエンザ薬の備蓄

 以下のような報道があった。
 新型インフルエンザ対策として独自の取り組みを進める東京都は、年内にも抗インフルエンザ薬400万人分の備蓄を完了する見通しだ。タミフル耐性ウイルスの出現に備え、リスク分散を図るためにリレンザを200万人分、タミフルを200万人分とする。最終的には、都の人口の6割分を目指している。

 我が家ではリレンザ14人分、タミフル14人分、N95マスク40枚を備蓄している。これは家族と従業員用である。家族・従業員は新型インフルエンザ流行時に発熱があれば、ただちに抗インフルエンザ薬を使用する。インフルエンザ以外の発熱であっても、抗インフルエンザ薬は効かないというだけで悪い結果をもたらすわけではない。経験的にインフルエンザの迅速診断キットで陽性となるのは最短で発熱後5~6時間以上経ってからであり、通常は10時間くらい経たないと正確な診断ができない。待つよりもまず抗インフルエンザ薬を使う方が安全であろう。早期に使えば、重症化せずに治り、感染中断免疫ができ、そのシーズンはもう感染することはないだろう。
 家族・従業員用に2回の発熱に対処できるようにして、残りを私が予防的に使う。予防は治療量の半分なので、毎日使って80日分くらいになる。新型インフルエンザ用ワクチン接種が可能になるまで、予防使用を続けることができれば一番よいのだが、その場合は薬を1年分くらい用意しなければならなくなり、今の時点では躊躇する。新型インフルエンザ発生のニュースを聞けば、直ちに充分と思われる量を注文しようと思うが、その時にはすでに注文が殺到し、こちらがほしいだけの量は確保できないだろうなあ。半年くらいでワクチン接種が可能になれば良いのだが。

2008年10月12日日曜日

時は残酷だなと思いました

 アンジェラ・ゲオルギューは1965年生まれだから、今年43歳ということになる。

 ゲオルギューは94年にコヴェント・ガーデンで「椿姫」のヴィオレッタを歌い、このとき英国の新聞は「天使が舞い降りた」と評し、絶賛を浴びた。この公演はDVDになっており、私も観て泣いた。涙が流れるというのではなく、嗚咽が漏れるという状態になってしまった。本当にあのときの29歳のゲオルギューは可憐で美しかった。

 昨日、今年の4月のメトロポリタン歌劇場での「ラ・ボエーム」のミミを歌ったゲオルギューのDVDを観たが、一幕の途中でつらくなって観るのをやめた。ゲオルギューの美しさも時の流れには勝てないというか、時の流れ以上に老けてしまったという感じがする。これが実際のステージならば顔ははっきり見えないので問題はないのだろうが、DVDではアップで写るのでごまかしようがない。