2007年9月9日日曜日

only chamber music 第13回



 9月8日にあった、前ウィーンフィルコンサートマスターのヴェセリン・パラシュケヴォフ氏を招いてのonly chamber music series第13回を聴きにいった。

 第一部はシューベルト弦楽三重奏曲第2番と第1番、第二部はフォーレのピアノ四重奏曲第1番であった。シューベルトの弦楽三重奏曲第1番は第2楽章の途中で放棄された未完の曲であるが、パラシュケヴォフ氏が補筆して演奏できる形にして第2楽章までの演奏となった。何でも、こういう形で第2楽章まで演奏するのは日本では初めてらしい。シューベルトの弦楽三重奏はCDも持っておらず、これまで聴いたことがなかった。

 第一部のシューベルトは色でいえばセピア色か、第二部になりピアノが加わるととたんに華やかになる。弦楽器がピアノの音量に負けないように一段と大きな音を出す。それにフランス音楽らしく色彩感にあふれた演奏になる。第一部は慈しむような演奏であり、第二部は迫力のある熱演であった。

 最近アマチュア~セミプロレベルの演奏を聴くこともあったが、やはりプロの演奏家は美しい音を出す。当たり前のことだが再認識した。

0 件のコメント: