2007年9月19日水曜日

麻生太郎氏の部落発言

「野中広務 差別と権力」(魚住照著:講談社発行)という本の中にこういう話が出てくる。

 「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
 野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。


 もちろん麻生氏本人はこの差別発言を否定しているが、この発言を聞いた複数の人間がいる以上事実であろう。このような人物が総理大臣にふさわしいかどうかは明らかである。なぜかマスコミはこの問題に触れようとしない。結局水掛け論になってしまうことが明白ということもあるし、現在この問題を取り上げれば麻生氏に対する否定的キャンペーンをはることになるということもあるだろう。
 部落問題に関しては、部落開放同盟の過酷な糾弾闘争に対する恐怖を利用した利権構造や不正行為が多発し、負のイメージが出来上がっており、正邪が不明確になっている。そういうこともあって、マスコミは部落問題に関わりたくないのではないかとの気もする。

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