2007年9月11日火曜日

環境ホルモン

 最近環境ホルモンが話題にならないと思っていたら以下のようなことだった。


 環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)は1996年に米国の科学者シーア・コルボーンが「our stolen future」という本を出版し、97年には日本でも出版され、NHKが特集番組を放送し一気に社会問題化した。当時の環境庁(現環境省)は98年環境ホルモン戦略計画=SPEED'98をまとめ、内分泌攪乱化学物質を有すると疑われる67物質を公表し調査を始めた(2物質は予備調査で影響なしと判断されたため最終的には65物質のリストとなった)。

 それで結果はどうだったのか。人に対する環境ホルモン作用が確認された物質は現在のところない。哺乳類についてもなく、メダカで4物質の作用が確認されたのみであった。しかもその作用は人の尿中から下水処理場を通って出る水に含まれる女性ホルモンよりもはるかに低いものであった。

 結局リストは2005年に廃止された。

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