2007年9月7日金曜日

ロックスターの死

 ロックスターの早死についての論文が発表された。以下はその要旨である。

 ロックやポップのスターは一般人より早死にしやすい、それも有名になって数年後に。
 1956-1999年に有名になった 1050人以上の北米及びヨーロッパのミュージシャンや歌手を2005年末の時点まで調べた結果、100人のスターが1956-2005年までに死亡していて、平均死亡年齢は北米で42才、ヨーロッパで35才であった。4人に1 人以上の死因が長期に渡る薬物やアルコールの問題であった。英国や米国の一般人に比べると2倍以上若くして死にやすく、特に有名になって5年以内が多い。ヨーロッパのスターが一般人と同じ平均余命に戻るのは有名になって25年後であるが、米国のスターは死亡率が高いままである。
Elvis to Eminem: quantifying the price of fame through early mortality of European and North American rock and pop stars
Online First  J Epidemiol Community Health 2007


 ロックを聴き始めたころ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、マーク・ボランといったミュージシャンが次々に若死にした。あのころのロックは社会に反抗する音楽だったなあ。
 ジョン・レノンが死んだことを知ったのは、もうロックを聴かなくなった社会人1年目の夜のラーメン屋のテレビニュースでだった。
 反体制の音楽としてのロックも死んだのだろう。

0 件のコメント: