2008年12月21日日曜日

ベートーヴェンの三重協奏曲


 ベートーヴェンのピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲、これは室内楽の構成にオーケストラがからんでくるということでよく分からなかったのだが、持っているCD、チョン・キョンファ、チョン・ミョンファ、チョン ・ミョンフンのチョン兄弟とフィルハーモニア管弦楽団(指揮はチョン・ミョンフンの弾き振り)をじっくり聴いてみた。

 そうするとこの曲の面白さが分かってきた。先日のコンサートは元々音響の良いホールではなく、席も2階の端っこに近い席ということもあってバランスの悪い音に聴こえたのかも知れない。このCDはその点、なかなか良い録音である。そういう音響の問題を差し引いてもフィルハーモニア管弦楽団の方がシモン・ボリバル・ユース・オーケストラよりも技術的には上である。
 ヴァイオリンとチェロはカプソン兄弟よりもチョン兄弟の方が良い、まあ世界のトップヴァオリニストの一人であるチョン・キョンファと比べたらルノー・カプソンに気の毒ではある。ピアノはピアニスト出身の指揮者チョン・ミョンフンとバリバリのピアニストのアルゲリッチを比較するわけにはいかないだろう。でもチョン・ミョンフンのピアノもうまい。

 このCDは名盤だと思う。

0 件のコメント: