2008年12月13日土曜日

ギターリサイタル

 今夜、ゲストに大萩康司を迎えての福田進一ギターリサイタルに行った。
 私はギターのCDは数枚しか持っておらず、ギター音楽の良い聴き手ではない。アランフェス協奏曲はコンサートで聴いたことがあり、ギターとオーケストラではそもそも無理があると思ったことがある。今回は550席の比較的小さなホールなので音はよく聞こえ、とてもきれいな音だった。ピアノリサイタルではオーケストラのコンサートに比べてはるかに女性が多い(しかも若い女性が多い)。ギターリサイタルでは男性が多いのかと思ったが、半々だった。隣の初老の女性は連れに明日もギターリサイタルに行くと話していた。きっと学生時代にギター部に入っていたのだろうな。
 このコンサートでは珍しいことが起こった。福田さんが演奏前に難曲ですと話したショパンのノクターンop9-2(パガニーニがバイオリンに編曲したものをタレガがギター用に編曲)の演奏に2回も失敗し、結局アンコールのときに楽譜を見ながら演奏しますということになった。音だけを聴くと、まったりとして、素人には難曲とは思えないが、指の動きを見ていると確かに難しい動きをしており、難曲だということがはっきり分かる。こういうのはCDでは分からないことだ。
 だけど、ギター用に編曲した曲よりも最初からギター用に作曲した曲の方が良い。バッハのシャコンヌはバイオリンで聴いた方が良いし、ショパンはピアノで聴いた方が良い。
 ギターリサイタルもほんのりした感じでなかなか良いものだと分かった。

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