アンジェラ・ゲオルギューは1965年生まれだから、今年43歳ということになる。
ゲオルギューは94年にコヴェント・ガーデンで「椿姫」のヴィオレッタを歌い、このとき英国の新聞は「天使が舞い降りた」と評し、絶賛を浴びた。この公演はDVDになっており、私も観て泣いた。涙が流れるというのではなく、嗚咽が漏れるという状態になってしまった。本当にあのときの29歳のゲオルギューは可憐で美しかった。
昨日、今年の4月のメトロポリタン歌劇場での「ラ・ボエーム」のミミを歌ったゲオルギューのDVDを観たが、一幕の途中でつらくなって観るのをやめた。ゲオルギューの美しさも時の流れには勝てないというか、時の流れ以上に老けてしまったという感じがする。これが実際のステージならば顔ははっきり見えないので問題はないのだろうが、DVDではアップで写るのでごまかしようがない。
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