2008年3月30日日曜日

シューマンの病気

 シューマンは精神を病み、1854年2月27日ライン川に身を投げるが通りかかった船乗りに助けられ、精神科病院に入院し1856年その精神科病院で死亡する。 
 私は最近までシューマンの精神病は脳梅毒だと思っていた。しかし、シューマンの解剖所見では脳に器質的異常はなかったとの記録が残っているらしい。これで脳梅毒説は否定される。
 躁うつ病説が有力なようである。確かにシューマンの交響曲などでは気分の変動が激しく、焦燥感にかられているような部分もある。躁うつ病は根底にあったのかも知れないが、幻聴や悪魔が自分を支配しているという妄想、摂食障害など躁うつ病以外の要素も加わっているようだ。
 シューマンは退院を希望したが、妻のクララが承諾せず、病状は一進一退を繰り返しながら徐々に進み、最後は食事を拒否して脱水・衰弱死したらしい。

 そのシューマンの交響曲はバーンスタインが指揮したものが一番好きだ。

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