2008年1月1日火曜日

4つの最後の歌

 大晦日の夜DVDでネトレプコ主演のオペラ「清教徒」を観ていたら、幕間の楽屋でのインタヴュワーがルネ・フレミングだったのびっくりした。人気はネトレプコほどはないとしても、スター歌手でありキャリアからいってもネトレプコよりも格上の人だからだ。

 このフレミングはどういうわけか、日本ではあまり人気がない。「レコード芸術」誌のCD評もフレミングに対して好意的でないことが多いように感じる。

 一方、チェチーリア・バルトリという歌手は日本でも非常に人気があり、音楽評論家からも高く評価されている。2007年12月号の「レコード芸術」にバルトリのインタヴューが掲載された。その中で、好きな歌手と嫌いな歌手という質問に対して、バルトリは「好きでないのがマリア・カラス、歌い方が上品でなく、地声だけで歌っているようで、表現が十分できていないように思う」とカラスファンが怒るようなことを言っている。一方「大好きなのはルネ・フレミング、素晴らしい発声法のテクニックと音楽性を持っている」と絶賛している。さあ、フレミングを貶してバルトリを褒めていた評論家はどうするのかな。

 一夜明けて正月の朝、聴き初めにフレミングの歌うシュトラウスの「4つの最後の歌」が聴きたくなった。でも聴き初めが最後の歌というのもちょっとと思い、まずコリン・デイヴィスのベートーヴェン序曲集を聴いてから、「4つの最後の歌」を聴いた。

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