2009年1月5日月曜日

音楽配信の思わぬメリット

 ありゃりゃ、HMVのポイントが切り下げになるんだな。これまではのポイントは5%の値引きに相当していたが、それが1%相当と大幅な切り下げになる。ネットによる音楽配信に押されて、CDの売り上げは世界的に減っており、HMVも苦しいのだろう。CD販売だけでなく最近は本の販売にも力を入れているしね。私はHMVのネットショップでほとんどのCDを買っており、つぶれてしまったら困るのでポイント切り下げは甘受するしかない。

 音楽配信は圧縮音源が中心なのでCDよりも音が悪く、またパソコンに取り込むようになるので、クラシックの分野ではまだまだ普及していない。しかし、音楽配信を見直すようなことがあった。

 ゲオルギューの1994年コヴェント・ガーデンの「椿姫」のDVDは持っているが、CDは廃盤になっており入手できなかった。もしやと思い、iTunes Storeで検索すると廃盤になったこのCDが配信されていた。2枚組みに相当する音源で3000円と高くはない。早速購入した。メインのオーディオ装置とは別にデスクトップでPCオーディオをしているので、そのPC内に記録し聴いてみると、この装置で聴く限りは音はまずまずだ。音楽配信のメリットがこういうところにもあったのだなあと感心した。

 楽団自体が音源を配信するところも出てきており、そうするとこれまで商業ベースに乗らずに、CDとして発売されることがなかった音源が配信されるようになっていくのだろう。音の品質さえ良ければネットを通じた配信が中心になる日が来るのだろう。今でもLPレコードなどのアナログ・レコードに根強いファンがいて、いまだにLPレコードの新譜が出ているくらいだから、CDも消滅することはないだろうし消滅してもらいたくはない。

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