2007年7月25日水曜日

紙幣の肖像画

千円紙幣が野口英世、五千円紙幣が樋口一葉である。
 野口英世は放蕩癖があり借金を重ねたらしい。例えば渡米を決意した時、小林栄から200円を借り、斎藤家の子女と帰国後の婚約をし結納金として300円を得て旅費を得た。しかし渡航直前に横浜の遊郭で友人と遊興にふけり更に賭博にて使い果たし、血脇守之助が高利貸しより借りた300円を資金してに米国に渡航した。
 一葉も生活は苦しかったが、一葉が資金的に窮乏した原因には、労働者に対する蔑視や、士族や華族を崇拝する身分差別的思想などの一葉自身の内面的事情が少なくないため、一葉を才能に恵まれながら資金的に不遇な生涯を送った聖人のように考えるのは一方的な見方とも言われている。
 いずれも紙幣の肖像画にするには少々縁起が悪い。

0 件のコメント: