2009年8月25日火曜日

新型ワクチンの安全性


 以下はウェブサイトからの転載である。
 1976年に米国で、今回と同じくH1N1型で豚から由来したインフルエンザが流行した。陸軍訓練基地で、新兵の間で豚型インフルエンザの集団発生が起こった。
 米国の当局は新たな流行を恐れ、総ての米国国民に豚型インフルエンザワクチンの予防接種を受ける機会を提供し、それに必要なワクチンを早急に製造するとの対策を提案。当時のフォード大統領は1億3500万ドル(現在の価値では5億ドルに相当)という巨額を投じ、実行に移すことを決めた。
 10月から予防接種が開始、ところが11月末ぐらいから接種者の間で、副作用のギラン・バレー症候群の発生が報告され始めた。緊急調査でワクチン接種者からのギラン・バレー症候群の発生は非接種者の約7倍であることが判明した。結局1976 年12月には、接種キャンペーンは中止された。
 このインフルエンザの流行は、推定感染者約500人、入院などの患者12人、死亡は最初の新兵1人。ワクチンは4000万人に接種して約500人という割合でギラン・バレー症候群が発生し、30人~50人死亡している。



 このような記事を読むと新型インフルエンザワクチンの安全性は大丈夫だろうかと心配になる。国産のものはこれまでの季節性と同じ製法であるので、副作用も同等と考えてよいだろう。しかし輸入のワクチンを国内の試験をせずに接種するのは危険なのではないか。新型インフルエンザにかかった人のほとんどが重症化せずに治癒することを考えると、リスクを冒す必要があるのだろうか。しかも新型ワクチンの効果は従来の季節性と同じ程度だろうから、接種すればかからないというものではない。かかる可能性が半分に減るくらいだろう。
 かかっても重症化する可能性の少ない人への接種は遅れてもよいから、国産のワクチンだけでまかなう方がよいのではないか。

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