2008年11月13日木曜日

最近の「新型インフルエンザ」情報

 これまでは新型インフルエンザに変化するのはH5N1型と言われていた。それが最近はH5N1型が新型インフルエンザになる可能性は低い、H2やH7、H9の方が可能性が高いのではないかとの意見が強くなっているらしい。
 H5N1は高病原性であり致死率が高いため、これが新型インフルエンザになれば、日本では最悪の場合、第2次世界大戦の犠牲者を上回る死者が出るという見方もあった。病原性の低いウイルスが新型インフルエンザになるのであれば、一安心である。

 H5N1から作られたプレパンデミックワクチンはどうやら接種する必要はなさそうだ。日本のプレパンデミックワクチンは全粒子ワクチンといって、不活化したウイルスが丸ごと含まれていて、副作用が強いらしい。スプリット型というウイルス原株から必要なタンパク質だけを抽出したワクチンの方が安全性が高い。

 また抗原原罪説というのがある。プレパンデミックワクチンに使われているH5N1株のひとつにベトナム株があるが、ベトナム株で免疫を獲得した場合、新型インフルエンザがH5N1でベトナム株に近い抗原性だと、新型インフルエンザのワクチンを接種した場合ブースター効果が期待できるが、大幅に変異していればワクチンを接種してもベトナム株に対する抗体のみが上昇して、肝心の新型インフルエンザに対する抗体が上昇しないといったことがおこり、プレパンデミックワクチンを接種したことがマイナスに働く危険性があるらしい。

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