2009年5月5日火曜日

豚で良かった新型インフルエンザ

 新型インフルエンザが懸念されていた鳥でなく豚で弱毒型であったというのはラッキーなことだ。症状は季節性インフルエンザと変わらないようだし、タミフルやリレンザが効くわけだし、H5N1ウイルスで予想されていたような日本国内で数十万人の死亡者が出るということはないだろう。

 ただ、大流行したときの混乱は心配ではある。発熱外来も流行の始まりには有効だろうが、大流行した場合は少数の発熱外来だけで対処できないのは明らかである。

 東京で発熱患者が診療拒否されたとの報道があったが、医療機関が過度に恐れるのは問題だ。ただ、今もし一般の医療機関を受診した患者が新型インフルエンザであることが判明すれば、その医療機関は一定期間閉鎖されてしまうだろうから、神経質になるのも無理のないことではある。

 罹患しても重症化する可能性は少ないので、医療従事者に新型インフルエンザワクチンを接種した上で、大流行時は一般の医療機関が恐れずに診療すべきではないだろうか。

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